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ナイロビで進む注目の不動産開発

アフリカで不動産投資を検討されたことはありますか?以前ナイジェリアのEko Atlanticをご紹介しましたが、まだまだアフリカには面白い案件がたくさんあります。今回はナイロビで進む不動産開発をご紹介したいと思います。

ナイロビ北部の大型開発 Enaki Town

注目の不動産開発、1つ目は「Enaki Town」。ナイロビ北部の22エーカーの複合開発です。

(完成イメージ、Enaki Town公式HPより)

住宅が9.6エーカー、商業ビルが6.2エーカー、庭園が6.3エーカーを占める大型開発です。
デベロッパーはWaiyaki Family(ワイヤキ一族、初代大統領時代の外務大臣)と、Hass Consultant(ケニアの大手不動産開発・マネジメント企業)で、コントラクターはウガンダのRoko Constructionが担っています。

(現在の様子、住宅部分、2021年5月撮影)

住宅棟は今年12月から順次竣工予定
現在は住宅の建設と、ガーデン用地の造成工事が始まったところのようです。
住宅だけで100億シリングの資金が投入されていて、A棟からT棟まで20棟、約400戸を建設予定です。
竣工予定時期は、A~H棟が2021年12月、Q~T棟が2022年4月、その他は2022年5月以降となっています。セールスオフィスで聞いたところによると、既に70%は売却済みとのこと。
価格は、1ベッドルームが44~73平米で1,100~1,400万シリング、2ベッドルームが100平米前後で1,800~2,000万シリング、3ベッドルームが160~180平米で2,700~3,600万シリング、4ベッドルームが5,500万シリング、ペントハウスが6,200万シリングとなっています。4ベッドルームとペントハウスは残り1部屋だそうです。プレビルドで、平米単価20万円くらいです。東南アジアの首都の一等地よりはまだまだ安いです。

モデルルームの内部
最後にモデルルームも覗いてみましたので紹介したいと思います。

ナイロビでこのレベルは中々見られません。ケニア人富裕層、Expats、国連職員等がターゲットになりそうです。
職業柄アプライアンス等のブランドには目がいってしまうのですが、厨房機器はCandy(イタリア)、冷蔵庫はAriston(イタリア、4ベッドルームのみ備え付け)、水回りはVado(UK)など、配線器具はSchneider(フランス)。備え付けではありませんが、モデルルームに置いてあった洗濯機はBosch(ドイツ)。給湯システムはナイロビではソーラーシステムが一般的なので、Enakiでもソーラーシステムを採用しています。残念ですが、ケニアだけでなくアフリカの住設分野では日系企業のプレゼンスはあまりありません。

中国企業による大型開発 GTC

次に紹介するのは「GTC(Global Trade Centre)」。ナイロビ中心部のWestlandsにおける7.5エーカーの開発です。

総工費400億シリングのこのプロジェクトのデベロッパーは中国 Avic International(中国航空工業集団)、コントラクターはZJCC(Zhengjiang Chengjian Construction Company LTD)。まさに一帯一路ですね。

(現在の様子、2021年5月撮影)

2022年竣工予定の住宅や、JWマリオットが入居予定の高層ビルを建設中
オフィスビル1棟、(184m、44F)、東アフリカ初進出のJWマリオットが入居するビルが1棟(143m、35F、317部屋ホテル、51部屋サービスアパートメント)、マンションが4棟(103~116m)、これに加えてショッピングモールが入る予定です。2022年第1四半期頃の竣工を目指して建設が進んでいます。
マンションは計518戸、A棟(29F、3ベッドルームのみ)、B棟(29F、2ベッドルームのみ)、C棟(31F、1と2ベッドルーム)、D棟(27F、1と2ベッドルーム)の4棟からなります。※各棟に2部屋ずつペントハウスあり(332平米)。
販売価格は3ベッドルーム(175平米)が4,600~5,200万シリング、3ベッドルーム(137平米)が3,600~4,200万シリング、2ベッドルームが2,700~3,200万シリング、1ベッドルームが2,100~2,400万シリング。こちらもプレビルドですが、平米単価で約30万円程度。既に60%は売却済みと聞いております。

モデルルームの内部
こちらもモデルルームの内部をご紹介します。

厨房機器はBosch(ドイツ)、洗濯機はSamsung(韓国、備え付けではない)、冷蔵庫もSamsung(備え付けではない)、インターフォンはHikvision(中国)、水回りはKohler(米国)、給湯はソーラーシステム、配線器具はSchneider(フランス)となっていました。

簡単ではありますがナイロビの注目不動産開発を2つ紹介させて頂きました。年末に一部竣工予定のEnaki Town、2022年に一部竣工予定のGTCともに、ナイロビの発展を象徴するような開発です。個人的には投資対象として非常に面白い案件かと思います!いきなりアフリカはハードルが高いかもしれませんが、本件のみならずアフリカでの不動産投資に興味がある方は是非ご連絡ください!!

文章:AAIC 星野千秋

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