AAIC|Asia Africa Investment & Consulting

Message代表メッセージ

 2008年に創業し、今年(2023年)11月で15周年になります。ひとえに皆さま方の多大なるご支援のお陰であり、厚く御礼いたします。本当にありがとうございます。

 「日本を良くしよう!」そのためには成長が必要だ。「成長を実現するには、日本企業も日本人も伸びる新興国と一緒に成長するしかない!」というのが創業の精神であり初期仮説でした。お陰さまで仲間も30名を超え、関連する拠点もシンガポール、東京、上海(中国)、ムンバイ(インド)、ナイロビ(ケニア)、ラゴス(ナイジェリア)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)、キガリ(ルワンダ)と8つに拡充でき、創業時の初期仮説は正しかったと実感しております。

 我々は、伸びるアジアやアフリカをはじめとする新興国・新分野で成長を実現するために3つの事業をおこなっております。「戦略コンサルティング」、「ファンド(投資)」、「人材・テクノロジー」の3つです。

 長年やってきた戦略コンサルティング分野では、市場深堀支援、M&A支援、市場開拓支援、新規事業創出支援など、数多くご支援をさせて頂いています。

 2022年は大激動の1年となりました。驚愕のロシアによるウクライナ侵攻/インフレ加速と金利引き上げ/リセッション進行/大幅円安/株価下落/米国ねじれ議会/習近平レジーム延長/台湾危機の顕在化/安倍首相銃撃・旧統一協会問題など、まさに乱世に突入しております。

 これらの影響により、大きく7つの本質的変化がさらに加速したと思っております。1)経済価値から社会的価値へ、2)米中冷戦・世界デカップリング・中国ヘゲモニー・台湾危機、3)反グローバル/ナショナリズム台頭、4)DX化/グリーン化/働き方革命、5)業界淘汰・再編、6)世界債務急増/インフレ加速/新プライス、7)格差拡大/若年層不満増大/Z世代、です。2023年、これらが世界の潮流として顕在化してくるでしょう。

 日本の最大の課題は人口減です。2022年は新生児が77万人程度、死者数が150万弱と予測されております。差し引き約70万人強減です。今後、毎年80~100万人規模で人口が減る時代が50年近く続くと予測されています。これは、毎年、中規模の県が1つずつ消滅するインパクトです。この対策が日本の課題解決の根本です。「真の開国により世界から人も資金も情報も企業も来る新たな社会」を実現することが必須だと思っております。

 2023年は、中国は米国との経済摩擦等により低成長が予見されており、欧米も金利高によるリセッション継続。ウクライナ紛争は長期化し、台湾危機も醸成される可能性があります。ただ、経済的には下期からは回復していくと感じております。インドや東南アジアでは、脱中国による投資が集り、高い経済成長が予見されています。アフリカも高い経済成長が予見されています。歴史的に見て、乱世には新たなイノベーションが生まれており、それらは辺境から生まれてきております。我々はそれらにも着目していきたいと思っております。

 昨年、弊社では、引き続き中国での市場深堀支援、東南・南アジア進出・M&A支援、アフリカ市場開拓支援、新規事業創出支援など、数多くのプロジェクトをご支援させて頂きました。

 アフリカでは「アフリカ・ヘルスケア・ファンド(AHF1号)」の投資を進めておりましたが、3月末には「AHF2号」を新設し新たな投資活動開始しました。多くの日本企業との協業や共同投資が始まり、AHF1号、AHF2号を通じて30件以上の投資を行なっております。引続き、モバイル医療保険、遠隔診断、AI診断、AI読影、ECなどを成長分野とし、注視して参ります。

 また、自己投資であるルワンダのマカダミアナッツ農園(200ha)では、自社農園からの収穫が本格化し、収益化が実現できました。さらに、第二農園としてタンザニアで1760ha(千代田区約1.8倍)を獲得し「Smart Village構想」として新しいプロジェクトが始まりました。

 2023年、AAICグループは、一歩一歩できることから、日本のため世界のために貢献したいと思っております。まずは「日本人や日本企業が世界でもっと活躍できるようになること」、「世界からもっと人材・企業・資金・情報が集まり活性化される真の開国をすること」に尽力したいと思っております。本年もよろしくお願いいたします!

代表パートナー椿 進